全日本モトクロス選手権とは


大興奮の瞬間がいっぱいのモトクロス!

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モトクロスは、土や砂などの未舗装地にレイアウトされた専用コースを、横一線に並んでスタートして周回し、順位を競う二輪レース。モトクロスコースは、丘陵や山の斜面に設けられていることが多いので、自然の地形を生かしたアップダウンと人工的に配されたコーナーとジャンプを、各ライダーがいかに攻略しながら「速く走るか」が、最大の見どころです。
また、数ある二輪や四輪のレースの中で、10台を超えるマシンが全車横一列に並んでスタートする方式を採用している競技は、モトクロスの他にはありません。つまり迫力のスタートシーンも、モトクロス観戦では絶対に見逃せない瞬間です!
ちなみにマシンは、モトクロッサーと呼ばれる競技専用に開発されたバイクを使用します。

国内最高峰のIA-1、若手中心で競われるIA-2

さてそんなモトクロスレースの、国内最高峰大会となるのが全日本モトクロス選手権。1967年にシリーズ戦がスタートし、2013年は全国7会場で9大会が行われます。開催クラスは、出場できる選手のライセンス区分や性別、年齢によってわけられています。
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その最高峰となるのが、国際A級ライセンスを所持する国内トップライダーたちが4スト450ccマシンを駆るIA-1。このクラスの勝者こそが、「日本最速の男」というわけです。またこの国際A級ライセンスのクラスには、若手が中心となって4スト250ccマシンで競うIA-2もあります(詳細な排気量区分は注1を参照)。
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このIA各クラスは、土曜日にレース形式の予選を行い、これを通過したライダーが日曜日に開催される「ヒート1」「ヒート2」と呼ばれる2度の決勝レースに出場します。
決勝各ヒートのレース時間は、「30分+1周」と決められています。これは、スタートから30分が経過した後に、トップのライダーがコントロールラインを通過した翌周に、チェッカードフラッグが振られてレースが終了するシステムです。
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各ヒート終了後には、3位までのライダーを集めて表彰式が行われます。ぜひ表彰台の近くに集まって、ヘルメットを脱いだタフガイたちに、「おめでとう!」と声をかけてあげてください。また各ヒートの20位以内に入ったライダーには、順位に応じたポイントが与えられ、この合計数でシリーズランキングを競います(注2参照)。
IAクラスの魅力は、なんといっても国内トップライダーたちが繰り広げるハイレベルなバトルと華麗なライディングです。暴れるマシンを巧みにコントロールするコーナリング、滑るリヤタイヤをものともしないアクセルオープン、空中で姿勢変化も行える鋭いジャンプテクニックに、ライブで観戦すれば間違いなく虜になってしまいます!

※注1
IA-1には総排気量290~450ccまでの4ストロークマシン、または175~250ccまでの2ストマシンが出場可能。IA-2には、総排気量175~250ccまでの4ストロークマシン、または100~125ccまでの2ストマシンが出場できます。いずれも、現在はほぼ全ライダーが4ストロークマシンを使用しています。
※注2
シリーズポイントは、1位25点、2位22点、3位20点、4位18点、5位16点、6位15点。7位以下は、14~1点まで1点ずつ減り、各ヒート20位のライダーまでに与えられます。

IA以外にも全日本開催クラスはいっぱい!

全日本モトクロス選手権では、最高峰ライセンスを持つIA-1とIA-2以外にも、たくさんのレースが開催されています。

ライセンス区分でIAの下に相当するのがIB(国際B級)。参戦できるマシンの排気量によって、IB-オープンとIB-2の2クラスにわかれています(注3参照)。各クラス、日曜日に1回の決勝が行われ、そのレース時間は「20分+1周」。最高峰へのステップアップを目指すライダーたちによる激戦が、毎レース繰り広げられています。

また、女性ライダーばかりのレディースクラスも、ファンが多いカテゴリー。こちらは、2スト85ccマシンにホンダの4スト150ccマシンが加わる図式(注4参照)。決勝は日曜日に1回で、レース時間は「15分+1周」。ヘルメットを脱げば“女子”ですが、レースに賭ける意気込みは男性同様。闘志むきだしの走りに、思わず大きな歓声を上げてしまうこと必至です。

ちなみにこのIB両クラスとレディースクラスには、9戦中6戦の「有効ポイント制」が導入されています。これは、シーズンの中で獲得ポイントが多かった6レース分の点数を合計して、シリーズランキングを競う方式。そのため、いくつかのレースをリタイアまたはお休みしても、チャンピオンになれる可能性が十分にあります!

※注3
IB-2には、総排気量175~250ccまでの4ストロークマシン、または100~125ccまでの2ストマシンが出場可能。IB-オープンには、総排気量290~450ccまでの4ストロークマシン、または175~250ccまでの2ストマシンに加えて、IB-2と同じマシンでも出場できます。
※注4
レディースクラスは、総排気量85~150ccまでの4ストロークマシン、または51~85ccまでの2ストマシンが参戦できます

大会会場ではレース以外の見どころも!

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全日本モトクロス選手権では、熱いレースばかりでなく、パドックに設置されたブースや各チームのテントも、見どころとなっています。しかも、入場チケットがあればパドックへは自由に出入りできるので、気軽に楽しめてしまうんです!
ファクトリーチームやメーカーのパドックブースでは、お昼休みの時間を利用してトークショーやサイン会などが開催されたり、応援用のフラッグやライダーのポスターなどが配布されていたりします。もちろんプライベートチームの中にも、応援してくれるファンのために、ステッカーやポストカードといった記念グッズを用意しているチームがあります。

一方でライダーたちは、レース前後の慌ただしい時間でさえなければ、気軽にサインや写真撮影に応じてくれることがほとんど。ライダーがとてもフレンドリーで、ファンとの距離感が近いのも、全日本モトクロスならではの魅力です!

もちろん会場には、飲食物やバイクグッズなどのブースもたくさん出店されます。大会によっては、地元の名物が味わえたり、超お値打ち価格でバイクアイテムが買えたりすることも……。

エキサイティングなレースの観戦はもちろんのこと、パドックや出店も楽しみながら、ぜひ会場で全日本モトクロス選手権を満喫してください!